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水耕栽培豆知識
水耕栽培とは溶液栽培とも呼ばれ、農作物を育成する際に土を使わずに必要な養水分を、液肥として与える栽培方法です。
水耕栽培の種類は、「静置法」と「流動法」の大きく二つに分けられます。
「静置法」とは動かない水、つまり水槽のようなものに培養液をためて、その中で育成する方法です。
それに対して、「流動法」とは流れる培養液の中で育成する方法。
どちらもメリットでメリットがあるのですが、ここでは難しい話になるので省略させていただきます。

■DFTとNFT
紀州なっぱファームが行っている水耕栽培方法は流動法での栽培方法です。
流動法には湛液型水耕(たんえきがたすいこう,DFT;Deep Flow Technique)と薄膜水耕(はくまくすいこう、NFT; Nutrient Film Technique)があります。
湛液型水耕は栽培ベットに肥料が溶けた養液を貯めて、育成する方法ですが、養液の量が多いため肥料濃度や液温の変化がゆるやかで、管理はしやすいのですが、根の酸素吸収が養液の溶存酸素量に依存するため、根の酸素必要量が多い作物では生育が劣ります。だから紀州なっぱファームはNFT方式を採用しています。

作物の命は「根」

なっぱファームの自慢は作物の「」にあります。
農作物の命は「」。だから元気な根を持つ作物は健康な作物。
健康な作物は生命力のあふれる作物。
そんな健康で元気な野菜を育てるために紀州なっぱファームが選んだのは薄膜水耕(はくまくすいこう、NFT; Nutrient Film Technique)という栽培方法。
この方法は、程度の緩やかな傾斜を持つ平面上に、培養液を薄く(少量ずつ)流下させる水耕栽培で、常に流れる水の中で栽培する方法です。
NFTの大きな利点は、水深が浅く、根への酸素供給が容易であること。
根からたっぷり空気を吸うことが出来るので、栽培される野菜は健康で立派で綺麗な根を張ることが出来ます。
紀州なっぱファームではさらにこの方法を改良して綺麗で美しい根を野菜たちに張らせています。

NFTのもうひとつの利点は、培養液を循環させているので、全ての野菜たちに栄養が均等に与えられること。
あっちは薄いけど、こっちは濃い・・・なんてことが起こらないわけです。
土での栽培だとどうしても、養分の偏りや、根への酸素供給もばらつきが起こってしまいます。
水耕栽培の一番の特徴は、同じ時期に植えた野菜の高さや育成状況が全て揃っていること。
これは露地栽培では、ほとんど見られない光景ですよね。

野菜たちへのストレスを減らす。そのための工夫と努力

農薬は私達人間だけではなく、農作物にもストレスを与えるものです。ストレスを減らすために大切なことは、まず農薬を極限まで使わないこと。
そのためには病気の原因を取り除くことが大切。
NFT水耕栽培と地面に直接植えられている露地栽培との大きな違いは病原菌との隔離。
野菜や果物の病気のほとんどは土を介してのものです。
薄膜水耕のもうひとつの利点がベッドと呼ばれる育成棚、この育成棚が軽量だという点を活かして、なっぱファームでは地面から1m浮かせています。
これによって土を介する病原菌のほとんどはシャットアウトできるからです。
農薬を極限まで使わない理由のひとつがこの高く浮かせたベッドなのです。

循環させている培養液の管理は各ハウスごとに細かく区画に分け、なっぱファーム全体で23区画もの細分化で行っています。
濃度や、温度はコンピュータで一元管理。
ハウスの温度もコンピュータで管理しています。
この方法だと、病害虫や連作障害などの生産リスクを減らすことが出来、高品質の作物を計画的に栽培することができるからです。

こうして、環境や養分を一定化し、農薬を極限まで使わず、野菜たちへのストレスを減らすことで、健康で美味しい野菜がすくすくと育ちます。
なっぱファームの生産する作物の中でそれがすぐにわかるのがサラダほうれん草。
ほうれん草はストレスが見た目に表れます。
通常栽培されるほうれん草は根元近くにほんのり赤い部分がありますよね。
これがストレスが現れている部分。
右の写真を見てください。ストレスのないほうれん草は根元まで全て緑色。

水耕栽培で育てられたアクのほとんどない、健康で美味しい野菜を皆様もぜひご賞味ください。




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